数学の確率の問題の最後。
決まり文句のように書かれている“同様に確からしいものとする”。
これ、なんでしょう?
まぁ、簡単に言ってしまえば、どれも同じくらいの確率ですよって意味でしょうか。
サイコロで1が出る確率も2が出る確率も……6が出る確率も全て同じですよってこと。
つまり、このサイコロは1だけが出やすいイカサマのサイコロではないですよって言ってるわけです。
そして、数学の確率の問題というのは、この“同様に確からしい”という前提の上で成り立っているわけです。
で、ちょっと思ったんですが……。
現実に“同様に確からしい”なんてあるのかなぁ……と。
イカサマとまでは言いませんが、その辺で売っている安いサイコロを使った場合、恐らくサイコロのバランスに多少の誤差はあるでしょう。
箱の中の赤玉と白玉の色、形、大きさ、重さは本当に全く同じでしょうか?
先生が作った学級委員を選ぶためのくじは、しっかりと紙の大きさも材質も重さも揃えたものでしょうか?
意図的か偶然かはともかく、全てが均等で全く同じ条件なんて、現実的にあり得ないと思うんですよね。
だったら、さも世界の真実を語るように偉そうに「確率が……」とか「確率の問題」とか言わないでもらいたい。
いやいや、それはもちろん、ごく微量な差はあるかもしれないけど、それは誤差の範囲でしょうって?
どこかの国で蝶が羽ばたいたくらいの差で、ハリケーンが起きたりするっていうのに?
それこそ、全然科学的じゃない。
それだけ未来予測っていうのは難しくて、
単純に起こる可能性なんて測れるものではないってことで……。
数学って、そんな現実に振り回されるようなものじゃなくて、もっと純粋で完璧に整った世界の話だと思うんですよね。
だから、“同様に確からしいものとする”の一文って、
俗世から切り離された閉じられた世界か、ゲームの中みたいな、
美しい物語の世界でのお話ですよって宣言文に見えるのです。

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