中学校で習うオームの法則の計算。
回路のこの部分の電流は? 電圧は? 抵抗は? ってやつです。
この説明で定番に使われているのが、回路を水路に喩えたものですが……。
電流、抵抗はともかく、電圧のたとえはちょっと難しくて……。
で、こんなのはどうでしょう?
直列回路コース
それは、とあるフィールドアスレチックでの話。
全員参加の学校行事で、生徒全員が一斉に同じコースにチャレンジします。
そんな場面を想像してみてください。
さて、最初のコースは1本道の直列回路。
一旦走り出したら、もう逃げ場はありません。
途中の障害物をすべてクリアしてゴールを目指します。
そして、辿り着いた最初の障害物。
なにやらネットの上を進んでいくものみたいですが、既に大渋滞が起きています。
「ちょっとぉ! 押さないでよ!」
「うるさい! さっさと行けよ」
「だって、前の人が……」
ネット上のあちこちで、そんな言い争いが起きています。
(わたし一人なら楽そうなのに……)
そんなことを考えつつ、ふと障害物のところにある立札を見ると、そこには……。
この障害物がどのくらいの規模のものなのかと、そこをクリアするのに必要な消費カロリーが書いてあります。
注目すべきは消費カロリーのところ。
(ちょっとだけお腹のお肉も気になるし……)
そこには、こう書いてあります。
『消費カロリー(電圧)=障害物の規模(抵抗)×人数(電流)』
それは、目の前の大惨事を見れば一目瞭然。
(そりゃあ、1人で通るより大渋滞の中通る方がエネルギー使うよね)
そうしてコース上の複数の障害物をすべて突破してゴールに辿り着くと、わたしは改めてこのコースの説明書きに目を通してみました。
「なになに? コース全体の障害物(抵抗)の規模は……まぁ、全部の障害物を足したものだよね。
で、問題の消費カロリー(電圧)は……これも個々の障害物のところで使った消費カロリーの合計っと。
まぁ、当たり前か……」
一通りさっきクリアした直列回路コースの説明書きをチェックしたわたしは、次のコース、並列回路に向かいました。
並列回路コース
次の並列回路コースは……。
どうやらここは、ルートが途中で分岐していて、自分が好きな方を選べるみたいです。
まぁ、あまりハードなのは嫌だし、楽な障害物の方でいいかな。
だって、ここ重要!
コースの案内によると、どちらのルートを通っても消費カロリー(電圧)は変わらないらしい。
だったら、楽なほう一択でしょう。
そうして向かった件(くだん)の分かれ道。
「あぁ、そういうことね……」
枝分かれしたルートの先の方。
始めに行く予定だった楽な障害物のところには、既に順番待ちの行列ができていて、
「おい、押すなよ!」
「そっちこそ押さないでよ!」
まるで朝の通勤ラッシュのよう。
「これなら、多少たいへんでも、きつい障害物の方がマシよね」
事実、そう考えるのはわたしだけではないみたいで、ちらほらとハードな方のルートを選ぶ人も出始めています。
直列回路の時のような、選択肢のないコースとは違います。
渋滞の中で楽なルートを選ぶもよし。
ハードなルートを一人のんびりと行くもよし。
単純な障害物の大きさだけで決めたって意味はない。
総合的に考えれば、どっちでも消費カロリーは同じってことなのだ。
どっちを通ってもどうせ同じなら……。
自分の好きなルートを行く!
わたしは試してみたい障害物に向かって歩き出しました。

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